本場の中華料理って
投稿日時:2014-10-30 21:23:12
中国は世界でも類を見ないほどの多民族国家です。その長い歴史の中で、それぞれの民族が伝統料理を発展させ、時には互いに影響を及ぼし合いながらも、中華料理というものを形作っていきました。
その為、実は中華料理といっても、地方によって食べるものが全然違っているといいます。日本では北京料理という言葉をよく目にしますが、中国では「山東料理」「江蘇料理」「浙江料理」「安徽料理」「福建料理」「広東料理」「湖南料理」「四川料理」の八つで分類するのがメジャーになっています。北京料理というのは、歴史的に見てもマイナーなんですね。
では、なぜ日本では北京料理などが有名だったりするのかというと、中華料理が日本で独自に発展しているからなんです。中国と日本は隣接した国であることから、遥か昔より深い文化交流がなされてきました。それは料理も例外ではありません。中国から伝わってきた料理は、やがて日本人好みの料理として根付いていったのです。
そのため、私たちが中華料理だと思って食べているものは、実は本場の中華料理では無いかもしれないわけですね。