男性料理人が講師を務める料理教室
プロの男性料理人が講師を務める本格的な料理教室の話題です。料理教室にも本格志向の時代が来たのでしょうか?
料理教室の講師は伊勢すえよしの店主、田中佑樹(28)。丁寧な解説は料理初心者にも分かりやすく、豊富な知識で料理上級者まで満足させるすえよし料理教室の参加者は、普段全く料理をしない男性からプロの管理栄養士、日本に住む外国 ...
料理教室というと、マダムの先生が奥様を集めてちょっと手の込んだ一味違う家庭料理の作り方をレクチャー……という光景が思い浮かぶのではないでしょうか?このニュースで紹介されているのは、そこから一歩先に進んで、プロの料理人が直々にその技術を、料理の奥深さと共に教えてくれるという料理教室です。講師が若干28歳の男性というだけでも珍しいのですが、プロの技術で作る本格的な和食を、参加者のニーズに応えた内容で教えてくれるというのは魅力的ですね。外国の方にも人気がある、というのは納得です。定員8名という少人数制で、とても人気があるということですので、予約を取るのは難しいかもしれません。しかし、一度は参加してみたくなる興味深い料理教室ですね。
男性講師ならでは?プロの料理教室
料理教室の講師は女性が中心となっていますが、プロの料理人はまだまだ男性の方が多いでしょう。プロ料理人が主催の料理教室の場合は、必然的に男性が講師になることが多いかもしれませんね。特に個人の料亭やレストラン経営の方、フードコーディネーターとして独立された方が行っている場合が多いでしょうから、なおさらでしょう。男が講師を務めていると、生徒側も男性が参加しやすいといったメリットもありますね。通常の料理教室は、やはり女性が多いですから。男性にはこだわりが強い方も多いですから、プロの技術を覚えられるというのは、生徒側にとっても魅力かもしれません。もちろん女性の生徒にとっても、プロレベルの技術を生で見て、習得できるというのは大きいでしょう。
男性講師の料理教室は本格志向が多い?
男性が講師を務めている料理教室を調べてみると、わかることがあります。全体的に料理教室を専門にしているというよりは、レストランのシェフや和食の板前さんなど、自分の店を持っているプロの料理人が料理教室も開催している、といった形式が多いようですね。やはり、男性で料理をされている方は、その道をきわめて自分の店を持つことを目標にされる方も多いのでしょう。
女性の料理教室は、資格を持っている主婦が副業としてカルチャースクールで行ったりしていることも多く、メイン客層も家庭料理のレパートリーを増やしたい女性が主流です。男性講師が主催する料理教室は、講師の性質上、プロ志向が多く、本格的に料理に取り組みたい方に向いているかと思います。
全く初心者向けではないのかといえば、そんなことはありません。プロの料理人である以上、基礎の基礎からしっかりと知識をもっているわけですから、上級者向けコースと明記していない限りは、初心者でも問題なく参加できるでしょう。ステップアップしていくことで、一味違った技術を学んだり、一歩進んだ技術や、食材の扱い方までマスターしたい方には、男性講師のプロ志向の料理教室はおすすめできるかもしれません。一般的な家庭料理は奥様に叶わなくても、ちょっとした技術のいる料理を旦那様が担当する、というのも面白い家族の形になりそうですね。
男性が料理教室の講師になるには?
では、一般的な料理教室ですと、男性は講師になれないのでしょうか? 結論を先にいうと、そんなことはありません。男性でも料理教室の講師になっている方はいますし、料理教室をご自分で開設されている方もいます。ただ、やはり女性の方が絶対数は多く、企業によっては講師は女性優先で採用するところも少なくはないようです。
これは、料理教室に求められているニーズにもよるものかもしれません。家庭的な料理は、女性のイメージが強いためか、講師も女性講師のニーズが高いのでしょう。逆に、専門職としての「プロ料理人」は、まだまだ男性のニーズが高いともいえます。そのためもあってか、男性講師の料理教室は自分の店を持った、言ってしまえば店の看板を背負うことができる技術力の高い料理人を講師とした、専門性の高い料理教室であったり、フードコーディネーターなどで活躍されている方が主催する料理教室が多いようです。
しかし、最近では男子が家事に参加して料理をすることは珍しくなくなってきており、独身でも自炊をする意識が高まりつつあります。女性も家庭に入るのではなく、キャリア志向の方が多くなってきている時代です。社会的な男女差が縮まっていけば、料理教室もそのうち男女の差がなくなっていくかもしれませんね。