男の料理教室の話を書いています

男性の家事参加に料理を学ぶ

投稿日時:2017-03-27 09:49:05

男性でも料理が当然の教養とされる時代が来ているのかもしれません。

男性の家事参加を促進するために。社内料理教室(第2回目)を開催。

https://prtimes.jp/

行政書士や社労士などの難関資格対策および大学受験対策の通信講座を運営する株式会社フォーサイト(東京都文京区/代表取締役社長:山田 浩司)は、男性社員の家事参加への意識向上のため3月27日(月)に社内で料理教室を開催 ...

男性の家事参加に関する取り組みは、通常なかなか企業では取り組みするところが少ないでしょう。女性の社会進出が当たり前になった今でも、基本的に「家事は女性がするもの」と考える方は少なくありません。そんな中で、会社から男性を対象とした社内料理教室を開催しているこの会社のような取り組みは、教育を担う企業だからこその着眼点と言えますね。こちらの企業では社内でランチを作りあう試みもされているそうです。料理を覚えることは、家事参加への意識の改革ができそうです。満足度も非常に高いそうですので、案外料理にハマってしまう方が多いのかもしれないですね。今後、こういった取り組みをする会社が増えていけば、「男性も料理」が当然のこととなっていくのかもしれません。

男性の家事参加を推進するには

女性が社会進出をするようになっても、日本における家事の分担は女性に偏ってしまっているのは事実です。家事参加をしようと思っても、こうした偏った家事分担の日本社会で育った男性には、そもそも家事のスキルがない方も多いでしょう。男性が料理教室に参加することは、家事分担の面だけではなく、独身の間や単身赴任中などの自炊が可能になったり、食材を覚えることで買い出しも適切に無駄なく食材を購入できるようになるなど、大きなプラスがあります。そもそも、プロのシェフや板前は男性の方が圧倒的に多いわけですから、「料理をする=女性」という図式自体が単なる思い込みでしかないのです。先入観を取り払って料理を学んでみることで、見える世界が少し変わってくるかもしれません。

日本の男性の家事参加はワースト

日本の男性は世界でも類を見ないほどに、家事をしないのです。これは統計でも証明されており、先進国の中でも他から大きく引き離されて最低水準となっています。アメリカの男性が1日における家事の参加時間として、平均で2時間58分ほどを割くのに対して、日本の男性は1時間7分。3分の1ほどしかありません。

原因は様々なものがあるでしょう。まず、近年度々問題になっている過剰労働により、純粋に時間がないといった問題。非正規雇用が多く、時間の融通が利きやすい女性が結果的に家事・子育てをせざるを得ない状況です。これにより、女性が正規雇用を受けづらくなるという負の連鎖まで起こってしまいます。特に子育てに関しては、政府がいくら推奨をしていてもまだまだ理解は薄く、女性ですらいまだに「育児休暇を取るなら退職で」「育児休暇を取る人は採用しない」といった扱いを受けることがあるほどです。男性が育児休暇を取ろうとしても「妻に任せなさい」ととりあってもらえない、育児休暇を取ることによって異動や昇給ストップなどの「パタハラ」を受けることが少なくありません。

もう一点は、男性自身の家事スキルが乏しく、また新たに習得する機会もないために、家事ができないといった問題です。家事は日々こなしていかなければなりません。ただでさえ時間がないのに家でもさらに家事を覚えて……といった余裕もなく、なし崩しに女性側が全部負担してしまうパターンです。しかし、これは夫婦にとってお互いのためになりません。料理はできると様々な面でプラスになるスキルですので、覚えておいて損はないでしょう。

男性の家事参加は夫婦を円満にする

実は家事分担の不平等は、離婚事由になるほど深刻な問題です。特に赤ちゃんが生まれて女性が育児から手を離せなくなると、表面化しやすくなります。生まれたての赤ちゃんは数時間おきに授乳が必要で、母親は寝る間もありません。そんな時期に「ねぇ、俺のメシは?」なんて言ったら、修羅場になるのは仕方がないことでしょう。

もちろん、仕事の兼ね合いもありますので、どうしても女性側に負担が傾くことはあるかとおもいます。しかし、料理ができるだけでも随分と違います。難しいスキルをいきなり覚える必要はありません。帰ってきた時にチャーハンとちょっとした逸品をささっと作れるだけでもだいぶ違うでしょう。例えば離乳食づくりなども難しいように思えますが、大体は家庭料理の応用ですし、作り置きを手伝うこともできるでしょう。妻の急な入院や、先立たれた際に料理に困る、という男性は少なくありません。覚えておくにこしたことはないでしょう。

育児が始まってからだと、男性が家事参加のきっかけをつかむのはなかなか難しいかもしれません。わからないことを教えてもらう余裕がないからです。結婚当初からしっかり分担を決め、わからないことは教えあう歩み寄りをお互いにすることが大切です。料理は外で習うことができる、数少ない家事です。男性も家事を覚えるためのアウトソーシングとして、料理教室に通ってみると良いかもしれません。